「このカラーいつまで持ちますか?」これはほぼ毎日お客さまから聞かれるセリフです。せっかくしたカラー。できるだけ長持ちさせたいですよね。
ここではヘアカラーの仕組みや抜ける原因と、長持ちさせるための方法をご紹介します。
目次
00.カラーの仕組みと色落ちする原因
長持ちさせる方法
01.カラーした当日はシャンプーしない
02.ぬるめのお湯で洗う
03.カラー用のシャンプー&トリートメントを使う
04.カラー修復専用のアイテムを使う
まずは、ヘアカラーが染まる仕組みと、色落ちする原因について、簡単に説明していきます。
画像引用:DEMI
髪の毛は、大きく分けるとキューティクル・コルテックス・メデュラの3つに分かれます。
その中でヘアカラーにおいて大切なのは、キューティクルとコルテックス。
キューティクルは髪の毛の表面にうろこ状に被さっていて、髪の毛を外部のダメージから保護したり、中の成分が外に漏れ出さないように留めてくれています。
コルテックスは毛髪の大半を占めているたんぱく質で、メラニン(元々持っている黒い色素。これが生成されないと白髪になる。)があり、ヘアカラー剤の染料が発色する部分でもあります。
これがあるとハリのあるしなやかな髪の毛になります。
ヘアカラーで髪の毛を染めるには、まず表面のキューティクルを開いて薬剤を内部に浸透させます。
そして、コルテックスにあるメラニンを分解し、コルテックスに染料を発色させます。
カラー剤の染料は、髪の毛に元々あるメラニンとは違いあくまで人工的に入れて発色させているものなので、日々のシャンプーやダメージでどうしても抜けてきてしまいます。
ヘアカラーが抜けるのは仕方がない事なんですね・・・。
ただ、ヘアカラーが持続する期間に関しては人それぞれ。
色落ちが早い人もいれば遅い人もいます、それはなぜでしょうか?
色落ちが早い人の特徴をあげていきますね。
- 髪の毛が細い。
- 髪の毛にハリがない・パサパサしている。
- 髪の毛が絡まる。
- 切れ毛がある。
- 屋外を出歩く事が多い。
- お風呂の後、ドライヤーで乾かさずに寝てしまう。
- 市販のシャンプーを使っている。
- コテやアイロンを良く使う。
- ブリーチをしている。
- プールやマリンスポーツをしている。
- 普段ヘアケアをしていない。
ざっと列挙しましたが、なんとなくお分かりでしょうか??
1つ目の「髪の毛が細い」以外はダメージしている人の特徴やダメージの原因になる行動ばかりです。
ではなぜダメージが色落ちの原因になるのでしょうか?
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髪の毛のダメージは、こんな風に進んでいきます。
ダメージが増すごとに、キューティクルが剥がれ、コルテックスが無くなってしまっていますね。
キューティクルが無くなるということは、髪の毛の内部を守ってくれるバリアが無くなるということ。
そうするとコルテックスはどんどんダメージを受けて流出していきます。
そこで思い出してほしいのは、カラー剤の色素を発色させている部分はコルテックスであるということ。
つまりコルテックスが無くなるということは、カラーの色素が無くなる事と同じです。
なのでダメージするとカラーが落ちると思ってもらってもいいですね。
髪の毛が細い人は、ダメージのない健康な状態でも元々コルテックスが少ないので、カラーの色持ちも悪い傾向があります。
できるだけカヘアカラーを長持ちさせるために、簡単にできることから順番に紹介していきます。
01.カラーした当日はシャンプーしない
これは一度は美容師さんから言われたことがあるのではないでしょうか?
カラーをする時はキューティクルを開けて髪の内部に染料を入れていきます。最後にキューティクルを閉じる処理をするのですが、すぐには完全に閉まりきらず、数時間~数日かけて徐々に閉まっていきます。
この間は色が抜けやすい期間になります。できれば当日はシャンプーしない方が良いでしょう。
どうしても洗いたい場合は、シャンプーする時に強く洗ったり、トリートメントをする時にギュッとしぼったりせずに優しく洗って、お風呂から出たらすぐに乾かすようにしてください。
02.ぬるめのお湯で洗う
お湯の温度が熱いほど、キューティクルが開きやすくなります。カラー後数日は38℃くらいの少しぬるめのお湯で洗うのがベターです。
キューティクルは濡れてる時に開いて、乾くと閉じる性質があるので、お風呂から出たらなるべく早めにドライヤーで乾かしましょう。
03.カラー用のシャンプー&トリートメントを使う
カラーの色持ちを良くしたいのであれば、カラー用のシャンプー&トリートメントは本当に必須です。
ドラッグストアなどで売っている市販のシャンプーはを使っていては、カラーの色持ちが良くなることはまずありません。前述の事に気をつけてもあまり効果が感じられないかもしれません。
カラー用のシャンプーを使い続けるのはちょっとお高いな・・・という方は、
カラーしてから1週間はカラー用のシャンプー&トリートメント。その後は普段のシャンプー&トリートメントに戻して、また次回カラーしてから1週間はカラー用のシャンプー&トリートメント・・・。という使い方でも、だいぶ退色は抑えられると思います。
この使い方ならシャンプーも長持ちするので、お値段はそんなに気にならないかと思います。
カラー用のシャンプーはいろんな種類があるので、価格や質感、髪の補修効果、頭皮への優しさなど、選ぶポイントはたくさんありますが、ここではいくつかオススメを紹介しておきますね。
お手頃なものなら、ナンバースリーのfor C.がおすすめ。
シャンプーは定価で1080円。このお値段でも効果が実感できるロングセラー商品です。
こちらのサイトから購入するとなんと482円です。(2018/7/26現在)
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色持ちはもちろん、手触りにもこだわりたい方にはDEMIのコンポジオがおすすめ。
水からこだわって作られていて、洗い上がりの質感が抜群です。初めて使った時は驚きました。
カラーをする事でダメージしやすいCMCを補修してくれます。CMCは毛髪内部の水分を保つ効果と、キューティクルの接着剤のような役割もしているので、色持ちはもちろん、ツヤのあるなめらかな手触りになります。
こちらのサイトから定価2160円のシャンプーが1871円で購入できます。(2018/7/26現在)
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*「CMC」と「CX」がありますが、カラー用は「CMC」です。
*トリートメントは、「CMCリペアトリートメント」と「CMCリペアトリートメント ディープ」がありますが、「ディープ」の方はかなりしっとりするので、軟毛・細毛の人には向いていません。
「CMCリペアトリートメント」でも十分しっとりするのでこちらがオススメです。
有名どころの ケラスターゼ
ケラスターゼは名前くらい聞いたことがあるかもしれませんね。
とても人気がある商品なので使ってみて損はナシ!
ケラスターゼはクセ毛用やエイジングケア用などいろんな種類がありますが、カラー用はこちらのピンクのシリーズです。
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04.カラー修復専用のアイテムを使う
それでも退色してしまう方は、カラー復元トリートメント「iro-mochi(いろもち)」を使ってみて下さい。
今までのカラートリートメントとは少し違って、カラーチェンジではなく「失われた色を復元する」ことができます。
柔らかい泡のムースタイプで、ご自宅でシャンプーの後に使います。
よくある「紫シャンプー」などでも色は補えますが、「洗う」と「着色」を同時にするため、本来のシャンプーとしての洗浄力が弱くなるのと、着色も色がかなり薄くなってしまいます。
それならば、シャンプーはシャンプー。カラー修復はカラー修復。ときっぱり分けた方がいいのかな、と思います。
普通のカラートリートメントはクリーム状でムラになりやすいので、iro-mochiのムースタイプは使いやすく、ムラにもなりにくいのでその点でもオススメです。
「iro-mochi(いろもち)」にはトリートメント成分も入っていますが、やはりメインはカラーの修復なので、保湿効果はそこまで期待できません。
なのでiro-mochiをした後は普使っているしてるトリートメントをつけてあげてください。
順番としては《シャンプー》→《iro-mochi》→《トリートメント》になります。
大体週に1~2回の使用でかなり色は持続してくれます。
流行りのイルミナカラー、スロウカラー、アプリエ、アディクシー、N.(ナプラ)など外国人風ヘアカラーとも相性はバッチリです。
やっぱりせっかくしたカラーはできるだけ長持ちさせたいですね。ご自宅でもできる事はたくさんあるので、是非試してみてください。